事業計画の策定において一番困難なことは、売上計画です。

大企業のように、ある程度のブランドを持っており
大きな広告費を使っても、売れない商品は売れません。

缶コーヒー(最近はコンビニカフェに押され、利用は減っているようですが)も
1年残っている商品はほとんどないと思います。

大手企業がブランドと大きな資金を使っても、始めてみるまで
仮説の領域を出ないのが売上です。

では、創業期の売上計画はどのように立案し、実施すればよいのでしょうか?

計画の立案ですが、初めに底の売上計画を作成します。
これは比較的容易に作成できます。
なぜなら資金に限界があるからです。

事業を継続して行うには、資金が尽きるまでに売上から資金を生む、
もしくは非常に優れた技能やビジネスプランをもって、
増資や借入で資金を調達することです。

いずれの方法を取るにしても、外部資金には限界があり、売上を獲得しない限り
年単位の時間が与えられるとしても、確実に破綻します。
この破綻がギリギリ回避できる売上計画が、底の計画です。

この底の計画を参考に、自らのプラン実現に必要な売上を積んでいくと
目標となるべき売上計画が、自然と出来てきます。

では次に、売上計画の実践はどのように行うのでしょうか?
創業時の場合はまず営業であれ広告であれ
考えられる限りの手段を使って、結果を分析することです。
特に店舗系の事業は、大きく出店エリアに制限されます。
紙系媒体が強いのか、ネット系媒体が強いのか等は、実際に試してみないとわかりません。

この売上実験は開業初月~3か月までに完了させる必要があります。
なぜなら、売上が計画を下回った場合、資金がその分減少します。
その資金の減少を見て、広告を追加して行う意思の強い(?)経営者は多くはありません。
営業や広告費の削減を行い、同時に売上活動をも制限してしまいます。


このように「売上不振⇒営業、広告費の削減⇒売上の更なる不振・・・」のサイクルに
入ってしまうと、損益の均衡目標である半年は、アッという間に経費の削減で過ぎ、
資金ショートが目前に迫っても、打開策すら見つかっていない最悪の状況となります。

豊かな資金を持って起業できる経営者はほとんどいません。
成功している経営者も、限られた資金を無駄なく効果的に使うことによって
売上計画の実践、つまり、営業、広報活動の分析と再実行の繰り返しを地道に行い
徐々に効率の良い、確実性のある売上獲得方法を見出してきたのです。


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