銀行に納得してもらう

企業がリスケをするためには、取引銀行から
リスケの承諾を得る必要があります。
ただし、取引銀行もビジネスとして融資を行っている以上、
簡単にはリスケを承認してくれません。
リスケをする上で大事になるのは、銀行に納得してもらうことです。

もちろん、リスケをしている以上、返済の可能性が低くなっているので
銀行にメリットはありません。
ですが、「リスケが事業においてどういった役割を果たすのか」などを
銀行に説明し交渉する必要があるのです。

例えば、リスケ後の経営改善計画書を事前に作成しておき
リスケをした場合と、しなかった場合との差を提示したり
リスケ後には資金繰りがどのように改善していくのかを
見せるのも良い方法です。
そのため、リスケをする上で事前に必要な書類を用意し、
今後の返済可能性が高まることを提示して
納得してもらう必要があるのです。


リスケ交渉の際、取引銀行のペースに流されない

どうしてもリスケとなると、貸し出しをしている取引銀行が
強い立ち場になって、借り入れをしている企業が
弱い立場になりやすいです。
その結果、取引銀行主導のもと返済再開を促されることが
多くなっています。

しかしリスケをする上でも、「できること」と「できないこと」を
明確にして答える必要があります。
例えば、本来なら10年で経営改善をすることができるにもかかわらず、
その半分の「5年でできる」と条件変更をしてしまうと
その分資金繰りなどが厳しくなります。
そのため、取引銀行のペースに流されないようにして
交渉を進めることが大切となっています。

リスケは企業が存続し、借り入れを全額返済するために
行う交渉です。
この交渉において、実現不可能なリスケ条件を妥結することは
本末転倒なことになってしまいます。
自社の将来性や資金繰りをしっかり勘案し、
リスケの条件を固めていくようにしましょう。



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