設備投資と営業キャッシュフローの関係性

事業をより成長させていくには、投資が必要になります。
中でも一般的に行われることは、設備投資でしょう。
設備投資に含まれる投資は、例えば機械の購入や
建物の購入が含まれ、有形固定資産へ投資するものとなっています。
そして、こうした資産は将来的には売上をもたらすようになるため
事業を成長させていくには、重要な活動となります。

しかし、こうした設備投資は、営業キャッシュフローに
反映されるまでに時間がかかるという特徴があります。
これは、例えば機械を導入すると、その機械を運転するための
光熱費や人件費などの維持費がかかるようになるためです。
そのため、設備投資をしても運転資金がかかるので
すぐに営業キャッシュフローがよくなるということはないのです。


設備投資が必ずしもリスクを招くわけではない

営業キャッシュフローに現れるまで時間がかかるといっても
設備投資は必ずしもリスクを招くものではなく
使い方によっては事業を大きく成長させてくれる
資産となります。
また、設備投資をした後は社員のやる気も高まりやすく
事業が好調になる兆しが見えるものです。
そのため、設備投資は必ずしもリスクを伴うものではないので
計画的な投資をすることが重要になるのです。

逆に言うと、営業キャッシュフローを見ることで
設備投資の割合を考えることもできます。
それは、「営業キャッシュフロー対設備投資比率」と呼ばれるもので、
営業キャッシュフロー÷設備投資額 の公式で表せます。
そして、この比率が100%以下であれば、過剰投資にはならないので
一つの基準にするといいでしょう。


無計画な設備投資によって負の連鎖が始まる

設備投資によって負の連鎖が始まる理由には、
例えば、見通しの甘い計画や借入れ依存の投資などがあります。
こうした計画性のない設備投資をすると、
予定通りに利益を見込めない場合や、コスト削減が
できないこともあるのです。
さらに、市場変化や経済動向によって、思いもよらぬリスクが
発生することもあるので注意が必要なのです。

そして無計画な設備投資をすると、
予定より利益が見込めなくなる
  ↓
銀行への支払いが滞る
  ↓
新たな借入れができなくなり、資金繰りが厳しくなる
といった負の連鎖が始まるのです。

そのため、設備投資をするのであれば、大前提として
リスクを最小限にするように努め、例えば自己資金を
十分に用意したり、設備を賃借するなども含め
様々な角度から検討する必要があるのです。



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