他業種と異なる特殊な中小建設業界の実態

中小建設業界は、大手建設業に比べると景気回復の恩恵を
受けにくいという特徴があります。
そのため、資金繰りをより一層注意しておかなければ、
事業が立ち行かなくなることが多いのです。

また、建設業の資金繰りは他業種と比べても特殊なものが多く
例えば工事の完工後、検査が終了してから
やっと工事代金を受け取ることができるようになっています。
もちろん着手金などを受け取ることもできますが、それ以上に
材料費や外注費がかかることも多く、資金繰りに注意しておかないと
案件を獲得したために倒産ということにもなりかねないのです。

そのため、建設業の経営者は自身の業界の特徴を今一度確認し
資金繰り対策をする必要があるのです。


借入れ時に有効な案件管理表と資金繰り表

建設業では入金などに特殊な事情が発生するため、
資金繰りを楽にするためには借入れが重要になります。
ただし銀行は、どんな企業にでも貸し出しをしてくれるわけではないため
案件管理表と資金繰り表の管理が必要です。
その理由は、いわゆるヒモ付き融資をしてもらえるためで、
実際の入金を返金に充てられるかを把握できるからです。

そのため、工事状況を把握できる案件管理表と、
将来の入金などを把握できる資金繰り表があると
借入れがしやすくなります。
ただし、資金調達で大事なのは借入れだけではありません。
借入れに依存しない経営活動が必要です。


受注状況を管理することが経営者の役割になる

経営者は借り入れるために案件管理表と資金繰り表を使うのではなく
運転資金を明確にしていくために使うことが大切です。
例えば、営業収支や返済額、また将来入金される工事代金などを考えて
運転資金がどのくらいあるのか把握していくことが重要です。
そのためにも、経営者自身が受注状況を管理し、
将来的な事業計画を練っていく必要があるのです。

特に、受注管理をする際に気をつけるべきことは、
将来入ってくる工事代金を、どの支出に充てるのか決めておくことです。
これをしないと、目先の支出にとらわれて、本来支払うべき支出を
おろそかにしてしまう可能性もあります。




資金調達コンサルティング|ファイナンスアイ
貴社の資金調達を成功報酬で対応します。
関西を中心に日本全国対応しています。
http://www.financeeye.net/
TEL:06-7878-6657(土日祝も対応)