企業の信頼度を表す信用格付け

金融業界に携わっているとよく耳にする信用格付けという言葉は
企業の信頼度を表す指標として利用されています。
例えば融資の審査をする際や、基準金利を決定する際に使われます。
そのため、信用格付けが高ければ融資がされやすくなり、
低ければ融資がされにくくなったり金利が高くなります。

この信用格付けは、決算書の定量分析と経営者などの
定性要因によって決定されます。


信用格付けを決める定量分析と定性要因について

決算書を分析して得られる定量分析は、細かく見ると
安全性と収益性を見ていくことになります。
安全性は流動比率や当座比率、固定長期適合率などを分析し、
経営上の安全性を判断します。
また、収益性は売上高経常利益や総資産経常利益を見て
判断しています。
このように定量分析では、現時点での企業の返済能力を見て
信用格付けをしています。

定性要因としては、経営者の質や取引先との関係、
出資者の質などを見て、信用格付けを決定しています。
定性要因は銀行ごと、銀行員ごとに観点が異なるため、
その銀行ごとに格付けは異なります。

このように信用格付けは定量分析と定性要因から決められていて、
確実に信用格付けを改善するには、定量分析を
良くする必要があります。


信用格付けを改善するには財務比率を良くする

定量分析は客観的にも判断がしやすく、銀行が利用しやすい指標と
なっているので、信用格付けを改善するためには
定量分析の中でも、特に財務比率を改善すればいいのです。

財務比率を改善するポイントとしては、安全性を高めるのであれば
流動比率を高めるために、借入金を長期借入金に変更します。
収益性を改善するのであれば、税金対策を調整し
利益を適度に出すようにします。

このように安全性や収益性を改善することは、勘定科目を
上手く利用することが大切で、これによって財務比率を
改善することができるのです。
ただし、こうした小手先を用いて財務比率を改善できても
抜本的な改善には向かいません。
信用格付けが落ちるようであれば、財務体質を改善するように
努めましょう。



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