よく人から、「どうしてあんな良い会社を辞めてまで、起業をしたのか?」と聞かれます。
確かに大企業を辞めて起業をすることは、経済的には合理的な判断ではないかもしれません。

サラリーマンというのは非常に恵まれた身分なんです。
最大の良さは、雇用と給料の安定性ですよね。
これは起業・フリーランス側から見ればもう、「不公平」「ずるい」というレベルです。
必ずしもいつも仕事で結果を出さなくても、それなりに真面目にやってさえいれば
高い給料がもらえるし、ボーナスも出る。
過剰と言ってもいいくらいにサラリーマンは守られています。
つまり、豪華客船に乗っているのと同じですよね。

私がサラリーマンを辞めて起業をした理由の1つは、サラリーマンである限り、
人は「部品」に過ぎないということでしょう。

私にとって「自分の頭で考える」というのは重要な価値観なのですが、
それが大きな組織では許されません。
例えるならば、サラリーマンは大船に乗った乗客であり、起業家は小舟の船長です。

金融機関で融資や投資の仕事をやっていると、目の前で会社が潰れることがあります。
そのとき目の当たりにしたのは、「従業員は潰れることを、ニュースで見るまで知らされない」
ということでした。
自分の乗っている船が安全かどうかは、分からないまま死んでいくんだな、と感じたのです。

大船の乗客と小舟の船長のどちらが良いかというのは、結局は価値観によります。
でも、船が沈んで全員が死ぬとすれば、大船の乗客は何が起こったのかすら分からないでしょう。
一方で小舟の船長は、最善を尽くした上で納得して死ねることでしょう。
私は、そこが決定的に重要なのだと思います。
自分の人生に責任を持って生きようとすれば、起業家という選択肢は妥当であり、
必然だと思いました。
そんなわけで私は起業しましたし、今のところ後悔はしていないのですが、
皆さんはどのように思われますか。
(JBpress 5月23日)


大手ほど業務が細分化、マニュアル化されており、AIにとって変わられやすいと思います。
この先はこのような職場環境の変化も、加味していく必要があると思います。


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