ゲームというとすぐに「不真面目」「不謹慎」と言われるのですが、
経営は明らかに一種のゲームです。
ルールは明瞭で、お金がなくなったらゲームオーバーです。
お金とは身体を守る鎧であり、HPそのものなんです。
そして死んでしまったら基本的には、復活はありません。
◆攻めるためにもお金は必要
お金が必要なのは、守りの場面だけではありません。
モノを作って売れば在庫が発生しますし、そもそも工場や生産設備に投資が必要です。
起業のネタとして選んだ事業がモノ作りでなくても、
何らかのサービスを消費者の手元に届けるには宣伝が必要です。
潜在顧客と出会うためには会食費用が、知識を得るためにはセミナー代がかかります。
◆創意工夫があっても・・・
「起業にお金なんていらないから、知恵や創意工夫、そして情熱を使え」という意見には、
私は大反対です。
もちろん何千万円も持ってお金にモノを言わせて起業するのは不可能ですし、
それはそれで危険だと思いますがが、最低限の資本金は必要です。
どのような業種であっても最低、300〜500万円程度と1年分くらいの生活費は、
用意してから起業をするべきです。
なぜなら、知恵や創意工夫・情熱といったものは多くの場合、
お金の不足を補うものでしかないからです。
お金があってもなくても、起業当初は試行錯誤が必要です。
お金がなければ、お金があれば選べたはずの選択肢がなくなる分、
事業の成長が遅くなってしまうだけです。
◆起業するなら、まずはお金を貯めるべき
ということで、「お金がなくても起業ができる」などという
世間に流布する奇襲的な話に惑わされず、起業をするならまずはお金を貯めましょう。
計画的に300万円を貯められない人が起業をして成功する確率が高いとは、
私にはとても思えません。これは、金融機関から見ても同じことです。
お金を貯められない人にお金は貸せません。
(投信1 シナジーブレイン安田氏 4月26日)
お金儲けの絵が描けない起業家が本当に多く、
起業家と話した後心配になることが良くあります。
そして起業家の価値=出資を受けること=カッコ良いという風潮は止めて欲しいです。
失敗するだけです。
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