本日の日経新聞に気になる記事がありました。

政府の産業競争力会議は1月29日に、今夏まとめる新しい成長戦略会議に
企業への出向制度の創出を柱としてまとめた。
国内市場の縮小を、人材能力の強化により補う狙いがある。
また、若者向けには実践的な能力を身に付ける「高等教育機関制度」の創設を掲げた。


というものです。

これは、大学教育がビジネスの現場において役に立たないという
産業界からの指摘が背景となっています。
これは私が大学生の頃から言われ続けており、私の世代(40歳)なら
入社時にパソコンが1人1台行き渡るようになったことから、ワードとエクセルぐらいが
スキルとして実際に役に立った程度でしょうか。
ゼミでのディベートなんかを営業会議でやろうものなら、
そのまま地方営業所に飛ばされていたと思います。

実はこれは、「大学」は教育機関ではなく研究機関と位置づけされていることから
学問として確立していない(学会がない等)スキルや知識を
メインテーマとして取り扱うことができない、という課題があります。
ですから、研究機関という位置づけを改めない限り、医学、薬学、看護学等の
専門的な資格を得られる分野や理系の一部を除き、
大学はビジネスの世界に密着する教育ができないのです。

また、記事には

高等教育機関制度では、経営者による授業や企業へのインターンシップなど
産業界を巻き込んだ教育を行う。
卒業生を大学卒業と同じ扱いにすることも検討する。

とありました。あれ?大学卒業と同じ扱い?
どうやらこの制度の対象は、専門学校のようです。
政府は大学改革を諦め、下位大学を切り捨てすることを決めたのでしょうか?



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