資金調達・資金繰りの成功報酬コンサル|ファイナンスアイ

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タグ:株価対策

「苦渋の決断だった」。
伊藤忠商事の岡藤正広社長は6日の決算発表会見で、
前期(2016年3月期)の純利益(国際会計基準)が期初目標の3300億円を
約900億円下回ったことについてこう振り返った。
同社が発表した前期の純利益は前の期に比べて20%減の2404億円だった。
1-3月期に欧州タイヤ事業やオーストラリアの石炭事業、青果物販売のドール事業、
繊維事業などで減損損失や事業撤退に関連する損失を計1250億円計上したことが響いた。
15年3月期に計上した過去最高益3006億円の更新を見込んだ期初予想から一転、
2期ぶりの減益となった。
(Bloomberg 5月6日)


3月20日過ぎまでは当初の3300億円は秒読みだったとそうですが、
その後、三井物産や三菱商事が大規模な減損損失を計上するとして
ともに最終赤字に陥る見通しだと発表。
そして岡藤社長が出した答えは、今期以降を考え急きょ落とせるものは落とし、
損失計上を前倒しで処理する、ということです。
株価対策としては良いのではないでしょうか。
結果としてライバルと横並びですが。


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本日の日経新聞に、ワタミが2015年の本決算で営業赤字に転落したとの記事がありました。
もし、ワタミという会社に興味(株的な意味で)がある方は、決断をする必要があると思う内容です。

今回のポイントは三つ。
一つは営業赤字になったこと
二つは本決算の予測も営業赤字であったこと
三つは無配としたこと

です。

第一は営業赤字ですが、これはビジネスではないことを意味しています。

つまり、営業を行うと赤字になるという状態になっています。
簡単に言うと、お金をあげている状態です。

代表的な営業赤字は、売上減少がコストカットを越えて進んでいる場合が多いです。
後、チェーン外食産業なら必ず存在する輸入食材が、円安で急騰したことが考えられるが
なぜかワタミの業績悪化の資料には円安の影響の記載がない!!

すべて国産なのか?
真偽のほどは私の立場では分からないので考えてみます。
この1年大きく変動した相場は
①円相場
②原油価格
であり、その間に急激に業績を変動させた会社の多くがこの影響を受けています。
が、ワタミには記載がない。
原油の下落はプラスになると思いますので、業績悪化には円安の影響が考えられるはずですが・・・

なお、業績予想の修正のIRはまず
「国内外食事業の既存店売上が前年比93.4%と大幅悪化・・・・」とあります。
大幅ではないが、当人が大幅といえば大幅になる。それがIR。
私もしたことがあるから気持ちはわかる。
他に目をそらして欲しい真実がある場合の処理を行う時、人間考えることは一緒だなと思うだけです。
(勝手に想像しているだけです)

第二は本決算の予測を営業赤字としたことです。

これは、株価対策からすると降伏宣言です。
赤字回避の玉は実は、上場会社の経営企画や財務ならいくつか持っているものですが
この対策も間に合わないぐらいの赤字になったということでしょう。
しかし個人的には3Qという早めに修正したことは評価します。

第三は無配の発表です。

これは、厳しいですね。株価に与える影響は大きい。
ただでさえ下落材料があるのに配当もないとなると、もう売るしかない、という気持ちにさせられます。
売られれば株価は下がり、ますます売られる。ループです。


決算までになんらかの対策や、前向きな材料を出していかないと
市場の評価は低い位置で安定をし始める可能性が出てきます。
そうなるともう、IR対策ごときではどうにもなりません。

最後に、もう一点加えるとすれば、IRを読んでも景気以外に何が悪いのかはっきりしないことです。
円安の影響は外したとしても、原因がはっきりしません。
原因をはっきりさせないと当然、回復までのプロセスも不透明になり
投資家はリスク提供ができなくなります。
残念ながら、これでは株価は上がりません。
私は既に経験済です。

だから、ワタミは今後も要注意先と考えるわけです。



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