債務超過に陥った企業を立て直す事業再生

企業活動を行っていく上で最も避けたいことは倒産であり、
倒産の原因は資金ショートにあります。
また資金ショートを起こしている会社は、継続した赤字体質で
あることが多く、債務超過に陥っているケースが散見されます。

このような資金ショートの改善や債務超過に陥った企業を
立て直すことを事業再生と言い、この事業再生の第一歩に必要なことは
資金繰りの改善です。
そのため、営業キャッシュフローや資金繰り表を見直して
事業を立て直せるようにしていくことが必要になります。

事業再生をするためには、まず一時的な資金繰りの改善と
抜本的な財務体質の改善の2つが必要です。
一時的な資金繰りの改善は、今日明日の資金繰りを回し
企業が一日でも存続するために必要な施策ですので
何をおいてもまず必要です。


事業再生の最初のステップは一時的な資金繰りの改善

企業活動を立て直し、事業再生をするためには
一時的な資金繰りの改善が最初に必要です。
この改善には、緊急かつ確実に行う必要があるために
銀行への返済猶予(リスケ)や、取引先への支払猶予など
既存の取引先への要請が不可欠です。

まず交渉を行うべき相手は、銀行と資本体力のある取引先です。
銀行へは経営改善計画書を作成してリスケを申し込み、
取引先へは支払いを猶予してもらうように要請します。
ただし、中には従業員への給与の支払いを遅らせる企業もありますが
これは内部混乱を招くだけなので、経営陣からしかるべき説明を
行うまでは安易に行わないことが大事です。

また、一時的な資金繰りの改善のためには資産を現金化することも大事です。
例えば、機械設備や在庫を取り崩したり、売掛金を早期に回収することです。
このように、支払いと入金に着目して、一時的にでも
資金繰りの改善をしていくことが必要です。


一時的な改善が終わったら、抜本的な財務改善をする

一時的な改善はキャッシュフローが均衡するまで継続します。
いったんキャッシュフローが均衡することができれば
次に必要になるのが抜本的な財務改善です。

財務改善というのは、資金繰りが悪化している原因を突き止めて
資金繰りを正常化することです。
ただ、資金繰りの悪化は本業の本質的な構造を要因としているため
管理目線での対応のみでは上手くいきません。

何が資金繰り悪化の原因になっているのかを見つけ
それを全社的に解決するように実践していきます。
例えば、先行投資を要する事業形態であれば、
外部委託を利用することで、投資コストを抑制したり、
また在庫を抱える事業体であれば、ネット通販事業等を立ち上げ
在庫リスクを低減させる等、事業構造自体に踏み込む必要があります。

このように事業再生は、一時的な資金繰りの改善から始まり、
抜本的に資金繰りを改善させるための財務改善まで
行っていくことが必要なのです。



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