最近、スピード感ある、合理化案を発表した会社を例に
見ていきたいと思います。
株式会社gumiです。
昨年12月に東証1部に上場した、スマートフォン向け
ゲームアプリの制作会社です。
ちなみに、私はこの会社を全く信用していません。
昨年の12月に上場し、上場時点で黒字である決算予測が
3ヶ月後には大幅赤字になると発表。
その発表前に現代表が持ち株を大量に売却しており、
上場会社としての適時開示規則を、遵守しているとは到底思えません。
しかし、そのgumiをあえて取り上げるのは、
その合理化施策と経営判断のスピードゆえです。
当期の決算予測が赤字になると正式に発表した
2015年3月12日の第三Qの四半期報告から
2週間後の2015年3月27日には、全従業員の12%になる
約100名の希望退職者の募集と、ブラウザーゲーム事業の譲渡を同時に発表しています。
この会社は3か月前、東証1部に上場したばかりの会社です。
通常であれば、当期の事業予測も赤字としており、
投資家への説明責任は果たしている、一旦は従業員の努力を見てみよう、と考えても
おかしくありません。
しかしgumiは、従業員の12%を削減目標とするリストラに、躊躇なく踏み込みました。
確実な利益の回復を第一優先に、リストラを決定したということです。
人は人財であり、企業経営と人財は切っても切れない関係にあります。
人に手をつける合理化は、削減効果は高いものの
企業自体が劣化するリスクも含んでおり、我々、事業再生に関わる人間でも
最後の施策としています。
gumiは迷うことなくドライに、敢えて人から手をつけた印象があります。
今後、gumiの業績がどのように推移するのか、
従業員のモチベーションが維持できるのか、非常に興味があります。
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